COLUMNコラム

脊髄損傷って何?症状と治療法について

その他

はじめに

皆さん、こんにちは。リハビリスタジオ群馬の吉田です。今回は脊髄損傷について説明していければと思います。
人の身体には背骨があり、この背骨のことを脊椎と言います。脊椎は頸椎が7個、胸椎が12個、腰椎が5個、仙椎が5個と別れています。脊椎にある脊柱管というところにある神経を脊髄と言い、頚髄は8個、胸髄は12個、腰髄は5個、仙髄は5個と別れています。なぜ頚髄だけ一つ多いのかと言いますと、第一頸椎と頭の骨との間に第一頚髄があるからです。このように分かれている脊髄に損傷が起きることで脊髄損傷となります。

脊髄損傷とは

脊髄損傷とは名前の通り、脊髄が損傷してしまう疾患です。脊髄は脳と手足とをつなぐ働きがあり、脊髄の損傷により、運動麻痺や感覚障害といった症状が認めてしまいます。主な原因としては、交通事故、転落、転倒の順に多くなっています。
脊髄損傷には「完全損傷」と「不完全損傷」とに分かれており、不完全損傷はさらに細かく分かれています。今回は完全損傷と不完全損傷との大きな違いについての説明のみとさせていただきます。
完全損傷
完全損傷とは、完全に損傷しているため損傷部位以下の運動・感覚ともに完全に消失してしまうことを言います。
不完全損傷
不完全損傷とは脊髄の一部が損傷し、損傷部位以下の運動もしくは感覚が残存していることを言います。

どちらも、損傷部位以下で症状が出るため、損傷部位が上になればなるほど重度となってきます。

治療法

現在は損傷した神経を直すという治療法はまだありません。早期のリハビリが大事とされています。関節拘縮予防のための関節可動域練習や筋力トレーニング、残存機能を活用した動作練習などがあります。
当施設ではロボットスーツHAL®によるリハビリも提供させていただいています。脳・神経系の動きずらくなった身体をサポートとし、脳からの信号にもとづいた運動を繰り返し行うことができるため、脳神経系の繋がりが強化・調整され、機能改善・機能再生が促進されます。
また、近年では幹細胞を使った再生医療による脊髄損傷への治療というのも行われています。

まとめ

脊髄損傷に対する明確な治療法は、現在まだありません。しかし、早期からのリハビリが重要とされています。当施設では、ロボットスーツHAL®を使用したリハビリの提供もさせて頂いています。また、一人一人損傷の度合いによって症状は違いますので、個人に合ったリハビリプログラムの作成と提供が大事になってきます。
リハビリスタジオ群馬では、麻痺の改善や身体機能の向上はもちろんのこと、個人に合ったリハビリプログラムの作成と提供をさせて頂いています。ご興味ある方は、無料体験も実施していますので、ぜひお問い合わせください。

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吉田 光希

この記事を書いた人

吉田 光希

施設管理者/理学療法士

平成31年に理学療法士国家資格を取得。同年から令和4年3月まで群馬県玉村町にある医療法人樹心会角田病院に勤務し、急性期一般病棟、回復期リハビリテーション病棟を経験しながら、主に脳梗塞・脳出血・脊髄損傷・骨折・呼吸器疾患の患者様のリハビリに携わる。その間に脳卒中患者に対するHALの効果をリハビリ報告として学会で発表。その後も脳卒中後遺症に対するリハビリを中心に学ぶ。令和4年6月からリハビリスタジオ群馬に勤務。

■学会発表歴
令和02年
第28回日本慢性期医療学会 演題名:HALによる歩行訓練により、歩行能力が向上した症例
令和04年
第29回群馬県理学療法士学会 演題名:頚髄損傷患者へ対する歩行神経筋電気刺激療法装置ウォークエイド®を用いた自主練習の効果

■資格
理学療法士免許
登録理学療法士
日本理学療法士協会指定管理者(初級)
Formthotics Authorized Medical Advisor Course

■経験
急性期一般病棟  回復期リハビリテーション病棟