COLUMNコラム

リハビリスタジオ群馬の高草木です。
本日は当施設に導入されているHAL®自立支援用単関節タイプ（以下HAL®単関節タイプ）についてご紹介していきます。
HAL®単関節タイプは肘関節・膝関節の曲げ伸ばしをアシストし、自らの意思に合わせて運動をサポートします。また専用のアタッチメントを使用することで足関節の運動もアシストすることができます。脳梗塞・脳出血後遺症、脊髄損傷・神経難病等の手足の運動障害に対してサポートする機器であるため、お読みいただけると幸いです。

HAL®とは!?
以前のコラムでも取り上げましたが、⇒HAL®下肢タイプコラム
HAL®はHybrid Assistive Limb®の略称であり、世界初の装着型サイボーグとして筑波大学の山海嘉之教授らにより開発され、CYBERDYNE株式会社からリリースされています。
HAL®（Hybrid Assistive Limb®）は、身体機能を改善・補助・拡張・再生することができる、世界初※の装着型サイボーグです。
人が体を動かそうとすると、その運動意思に従って脳から神経を通じて筋肉に信号が伝わり、その際、微弱な「生体電位信号」が体表に漏れ出してきます。HAL®は、装着者の「生体電位信号」を皮膚に貼ったセンサーで検出し、意思に従った動作を実現します。（引用元：CYBERDYNEホームページ）

HAL®の動作原理とiBFのしくみ
HAL®は、取得した生体電位信号と関節角度などの運動情報を瞬時に処理し、自然なタイミングでパワーユニットを駆動させるため、HAL®があたかも自分の体の一部のように感じられ、人とHAL®との機能的な融合・一体化を実現できます。生体電位信号は肘関節・膝関節を曲げ伸ばす筋肉、足関節ではつま先を上げる・下げる筋肉にセンサーを貼り、検出します。

肘関節への使用
肘関節の曲げ伸ばしのアシストが可能であり、脳梗塞・脳出血、脊髄損傷後遺症の運動麻痺がある方に対して効果的です。肘が曲がってしまい、伸びない方でもアシストの比率の調整や肘を曲げる筋肉の活動を抑制すると伸ばす方向にアシストするモードなどあるため、その方に合った方法で運動をすることができます。

膝関節への使用
膝関節の曲げ伸ばしのアシストが可能であり、脳梗塞・脳出血、脊髄損傷後遺症の運動麻痺がある方に対して効果的です。寝ている状態での曲げ伸ばしから、座っている状態、立っている状態と段階的に難易度を上げていくことで、立ち上がりや歩行動作の膝関節の曲げ伸ばし運動のトレーニングが可能です。

足関節への使用
足関節の運動はつま先上げ・踵上げのアシストが可能であり、脳梗塞・脳出血、脊髄損傷後遺症の運動麻痺がある方に対して効果的です。特に歩行中につま先が上がらない場合は座っている状態から開始し、立っている状態へ移行します。地面を蹴る力が弱い方は立っている状態で支持物につかまりながら、歩行動作に近いステップした状態での運動も可能です。

当施設のHAL®活用事例・改善事例
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改善事例はこちら！！！

まとめ
HAL®単関節タイプは関節運動が起きにくい方から上肢では物品操作時のリーチ動作時の肘関節運動、下肢では立ち上がり・歩行動作の部分的な動作練習まで幅広く対応できる機器となっています！また単関節タイプと下肢タイプを併用し、まずは単関節タイプで下肢の関節運動を促してから、下肢タイプで立ち上がり・歩行の全体的なトレーニングを行っています！HAL®にご興味ある方はホームページや各種SNSにて当施設の利用者様の使用場面等も公開していますので、ぜひご覧ください！

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