COLUMNコラム

脳梗塞後遺症リハビリ バイオフィードバック療法とは

その他

はじめに

皆さん、こんにちは。リハビリスタジオ群馬の吉田です。今回はバイオフィードバック療法について説明していきたいと思います。聞きなれない言葉で、なんのことか?と思う方は多いと思いますが、最後まで見ていただき理解を深めていただければと思います。

バイオフィードバック療法とは

体温・血圧・筋電位・脳電位など意識できない生体内の整理情報を、センターを用いて導出し、視覚や聴覚情報へ交換し提示して、その情報に基づいて自己の整理機能をコントロールすることにより、機能障害を改善させる治療法を言います。
簡単に言いますと、コンピューターとセンサーを使って上手に動けているかなどを画面で確認しながら訓練を行うことを言います。

麻痺に対するバイオフィードバック療法

脳梗塞後遺症の麻痺に対してのバイオフィードバック療法としては、表面筋電図床反力を用いて行うことが多いです。

表面筋電図バイオフィードバック

表面筋電図は、筋肉が収縮する際に生じる電位を電極から導出し、同時に放電する運動単位の総合的な活動を記録するものを言います。表面筋電図バイオフィードバックにより目標とす筋肉の活動を強化したり、弱化させたりする方法です。標的となる筋は主に前脛骨筋であり、機能的電気刺激やトレッドミルを組み合わせて歩行改善の効果を高める目的としても提案されています。

床反力バイオフィードバック

床反力を測定することにより、姿勢コントロールやバランス能力をトレーニングする方法を言います。自分の軸がどこにあるかや、どこに体重が乗っているかなどを視覚や聴覚情報に変換しフィードバックを行います。

当施設では

当施設では、ロボットスーツHALを使用してインタラクティブバイオフィードバックループを構築させ、適切な脳神経系の繋がりが強化・調整されるアプローチを行っています。
ロボットスールHALでは電極から取得した生体電位信号と重心や関節角度などの情報を処理し、歩行や立ち上がりの際に、タイミングよくアシストしてくれるため、身体の一部のような感じで運動が可能となります。また脳からの信号から始まり、HALのアシスト、脳へと戻ってくるといった、双方向のバイオフィードバックループを構築させます(インタラクティブバイオフィードバック)。それにより低い運動負荷で繰り返し運動が可能となり、脳神経系の繋がりが強化・調整されると考えられています。
HALにはモニターがついており、足底の荷重量や荷重中心の位置などが目で見て確認できます。姿勢状態の表示も行っていますので、自分の下肢がどのような動きをしているかなども見れます。当施設ではiPadとも連携しており、大きい画面で運動をしながら確認が可能となっています。ぜひ一度ご興味がある方は無料体験でお試しください。

おわりに

脳梗塞後遺症の麻痺に対して、バイオフィードバック療法を用いたリハビリというのもあります。当施設ではロボットスールHALを用いて提供をさせて頂いています。モニターやiPadを用いて、視覚的に運動を確認できるため装着者のモチベーションの向上にもつながり、リハビリを楽しく効果的に行うことが可能となっています。ロボットスーツHAL以外にも川平法や麻痺に良いとされている治療技術を用いてリハビリの提供をさせて頂いています。ご興味ある方は、無料体験も実施していますので、ぜひお問い合わせください。

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吉田 光希

この記事を書いた人

吉田 光希

施設管理者/理学療法士

平成31年に理学療法士国家資格を取得。同年から令和4年3月まで群馬県玉村町にある医療法人樹心会角田病院に勤務し、急性期一般病棟、回復期リハビリテーション病棟を経験しながら、主に脳梗塞・脳出血・脊髄損傷・骨折・呼吸器疾患の患者様のリハビリに携わる。その間に脳卒中患者に対するHALの効果をリハビリ報告として学会で発表。その後も脳卒中後遺症に対するリハビリを中心に学ぶ。令和4年6月からリハビリスタジオ群馬に勤務。

■学会発表歴
令和02年
第28回日本慢性期医療学会 演題名:HALによる歩行訓練により、歩行能力が向上した症例
令和04年
第29回群馬県理学療法士学会 演題名:頚髄損傷患者へ対する歩行神経筋電気刺激療法装置ウォークエイド®を用いた自主練習の効果

■資格
理学療法士免許
登録理学療法士
日本理学療法士協会指定管理者(初級)
Formthotics Authorized Medical Advisor Course

■経験
急性期一般病棟  回復期リハビリテーション病棟