COLUMNコラム

脳梗塞後遺症 嚥下障害による影響

その他

はじめに

皆さんこんにちは。リハビリスタジオ群馬の吉田です。
今回は、脳梗塞後遺症の嚥下機能について説明していきたいと思います。脳梗塞後遺症では、麻痺や感覚障害以外にも嚥下機能の障害をきたすことがあります。嚥下障害とは何か?なぜ起こるのか?必要なリハビリと嚥下障害によってどのような影響が起きるのか、について説明していきたいと思います。最後まで読んでいただき、理解を深めていただければと思います。

嚥下障害とは

食べ物や飲み物を、口に入れ飲み込むまでを嚥下と言います。嚥下障害は、この道中の障害を言います。つまりは、飲み物や食べ物を、うまく飲み込めない障害を言います。嚥下障害には、「よくむせる」「飲み込めない」「食事に時間がかかる」などの症状を認めます。主に、加齢や病気で嚥下障害を認めます。

脳梗塞後遺症での嚥下障害

脳梗塞後遺症での嚥下障害では、誤嚥性肺炎のリスクも高まります。また栄養状態が悪くなり、積極的なリハビリが行えないため、機能回復の阻害因子になります。
脳梗塞後遺症では、手足の運動麻痺と同じように、嚥下に関わる神経機構が障害されることにより、嚥下障害を認めます。脳卒中患者の40~70%は何らかの嚥下障害を認めるとされているため、脳梗塞・出血は嚥下障害のリスクと言えます。

嚥下障害へのリハビリ

嚥下障害へのリハビリとして、急性期では口腔ケアや呼吸リハビリなどが行われます。その後、回復期へと移行し姿勢保持や頭頚部のアライメント修正といったリハビリも行われます。麻痺や半側空間無視といった症状により、アライメントは崩れ、誤嚥のリスクは高まってきます。なかなか姿勢の修正が行えない方には、リクライニング車椅子など環境設定を行い摂食を行うこともあります。嚥下障害が長引くことにより、低栄養での状態が続きます。そのため、サルコペニアやフレイル、廃用症候群といった症状をきたすこともあります

まとめ

嚥下障害は慢性期まで続くことは10%とされており、主に急性期・回復期でのリハビリで改善します。しかし、嚥下障害が長引くことにより、廃用症候群が進み、筋力低下を認め日常性活に支障をきたすことはあります。リハビリスタジオ群馬では生活期の利用者様のリハビリを提供させていただいています。以前も紹介させていただいた廃用症候群とは?実態と対処法について!!にも、あるように、低栄養による、廃用症候群の方もリハビリの提供をさせて頂いています。ご興味ある方は、無料体験も実施していますので、ぜひお問い合わせください。

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吉田 光希

この記事を書いた人

吉田 光希

施設管理者/理学療法士

平成31年に理学療法士国家資格を取得。同年から令和4年3月まで群馬県玉村町にある医療法人樹心会角田病院に勤務し、急性期一般病棟、回復期リハビリテーション病棟を経験しながら、主に脳梗塞・脳出血・脊髄損傷・骨折・呼吸器疾患の患者様のリハビリに携わる。その間に脳卒中患者に対するHALの効果をリハビリ報告として学会で発表。その後も脳卒中後遺症に対するリハビリを中心に学ぶ。令和4年6月からリハビリスタジオ群馬に勤務。

■学会発表歴
令和02年
第28回日本慢性期医療学会 演題名:HALによる歩行訓練により、歩行能力が向上した症例
令和04年
第29回群馬県理学療法士学会 演題名:頚髄損傷患者へ対する歩行神経筋電気刺激療法装置ウォークエイド®を用いた自主練習の効果

■資格
理学療法士免許
登録理学療法士
日本理学療法士協会指定管理者(初級)
Formthotics Authorized Medical Advisor Course

■経験
急性期一般病棟  回復期リハビリテーション病棟