COLUMNコラム

頭頂葉の機能について

その他

はじめに

皆さんこんにちは、リハビリスタジオ群馬の大山です。今回は脳の大脳皮質の内の1つ頭頂葉がどのような働きをしているのかを説明していきます。
頭頂葉というところは名前の通り脳のてっぺんに位置している部位です。頭頂葉は感覚情報の処理、認知や言語機能、運動の処理等を行う場所となります。また、頭頂葉は1次体性感覚野、頭頂連合野に分けられ頭頂連合野はさらに上頭頂小葉、下頭頂小葉に分けられます。これらの部位はどのような働きをしているのでしょうか?

1次体性感覚野

体性感覚とはなんでしょうか?体性感覚とは触覚、温度覚、痛覚、筋肉や関節などの感覚のことです。これらは皮膚や筋肉、関節で感じ取られ脊髄を通りこの1次体性感覚野に達します。ここでは体の細かな部位別に神経が存在し体のどこで感覚が感じ取られたのか正確にわかるようになっています。また、その感じ取りやすさは部位によって異なり、手先や顔面、口などはとても感じ取りやすい構造となっています。
ここで感じ取られた情報が次の頭頂連合野でより全身的な情報処理をしていきます。

頭頂連合野

上頭頂小葉

1次体性感覚野で感覚が体のどこで感じとられたのかということは細かくわかります、しかし1次体性感覚野ではそこから全身の状態を把握することはできません。上頭頂小葉では1次体性感覚野からの情報を受けとり、それを全身の姿勢に統合することができます。例えば、足底に触覚があり、また、圧刺激も感じられる。股関節、膝関節、体幹は関節が伸展している(伸びている)とそれぞれが感じ取った情報を統合すると自分は立っているんだとわざわざ目で確認しなくてもわかるというわけです。そのため自分がいまどのような姿勢をとっているのかを感じとるためには上頭頂小葉が重要な機能を果たしています。
さらにより高次な部位になると視覚と体性感覚を統合し道具の身体化を行うところも出てきます。例えば杖をつくときなどは杖の先端に自身の触覚や圧迫を感じ取る細胞は無いですが杖の先の感触を感じ取ることができると思います。このような道具をあたかも自身の体の一部と感じ取ることができるのはこのような部位が視覚と体性感覚を統合しているからだと言われています。

下頭頂小葉

視覚と体性感覚の統合は下頭頂小葉で多く行われています。例えば身体のイメージを行う際には自身の体がどうなっているのかということを視覚的な情報に変換していく必要があるためこの下頭頂小葉が働きます。これらの空間的な認識は右側の下頭頂小葉が良く働き左側の下頭頂小葉では概念形成等に働きます。概念形成とは例として水を思い浮かべると透明といった色をイメージできますし、ポタポタ等水が少しずつ落ちる聴覚的なイメージもできます。また、冷たい等の温度感覚にもイメージをすることができます、これらの概念を形成する時に下頭頂小葉が働いています。そのため左側の下頭頂小葉は言語に関わりを持っています。
また、下頭頂小葉は道具操作の時に働きその道具の役割を認識する際に重要な役割を果たします。

おわり

頭頂葉は体性感覚を視覚や聴覚等と統合して自身の体の状況を認識したり、道具の操作をしたり、人間が社会的な行動をする上で重要な部分となります。
脳卒中等により頭頂葉が障害されるとこれらの統合がうまくいかず、道具がうまく使えない観念失行や着替えがうまくできない着衣失行、空間が認識できない半側空間無視、感覚がわかりにくくなったり、自身の中心がズレてしまうなど様々な運動や社会生活を行う上での障害が出現します。
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