COLUMNコラム

運動学習について

その他

はじめに

 こんにちは、リハビリスタジオ群馬の大山です!今回は運動学習について話していきたいと思います。リハビリをする上でどこでも出てくる運動学習という言葉ですがこれについて基礎的な部分を話していければと思います。

運動学習とは

 運動学習とはどのような事なのでしょうか。学習とは外界の知識を獲得する過程です。運動学習とは運動の学習、つまり熟練した行動を獲得するための一連の過程と言われています。これには運動系のみではなく、周りの環境を知る知覚系も含んでいることが重要です。

運動学習の理論

スキーマ理論
 スキーマとは難しい言葉ですが、例えると犬と言ったときに世界中に様々な犬種があり、形や色など様々ありますが、私たちはどんな大きさ、色、形であってもそれが犬だとわかると思います、これは私たちの脳に一般化した犬の特性を抽象的に蓄えているため犬がわかると言われています。このように学習の積み重ねにより外界からの情報から理解するための枠組みをスキーマと言います。このような一般化が運動プログラミングでもあると言われています。つまり手を伸ばす動作を例にするとコップに手を伸ばす動作、ドアに手を伸ばす動作と目的は違いますがそれぞれ別々に練習しなくても手を伸ばすことはできます、これは運動プログラムが一般化されているからと考えられます。
 運動をすると運動開始の最初の条件や運動の結果、その時の視覚、聴覚等がすべて短期記憶として記憶されておりこれらの記憶が追加され続けることで正確性や反応が良くなると言われています。さらによりさまざまな環境や条件で運動を行った方がスキーマが強化されると言われています。
運動スキル学習の3段階モデル
 運動スキル学習には3つの段階があると言われています。
 1段階は学習の認知段階と呼ばれており課題の性質を理解してどのように課題を評価するべきかを決定する段階です。この段階では様々な戦略を試みてうまくいくもの、うまくいかないものを認知する注意など高度な認知活動が行われます。この段階での改善は大きいとされています。
 2段階では連合段階と言われます。この段階では課題のための最良な戦略を選びそのスキルを磨き始めます。この段階は様々なことは行わず決めた戦略を集中して繰り返す段階でゆっくりと改善していきます。
 3段階は自動段階と言われます。この段階では注意機能はほとんど使わずに課題が行える段階です。逆に注意を多く払っていると能率が下がる段階と言われています。つまりこの段階では他の環境や動作に注意を払いながら課題を行える段階です。
 このような段階で運動学習は進んでいくと言われています。

運動学習を促すための練習とは

 運動学習を促すための練習として重要なことは練習量、フィードバックが挙げられます。練習量に関してはやはり多くの練習、多彩な条件での練習、長期間の練習を実施することで運動学習による動作の改善を期待できます。
 フィードバックは運動を実施したときに自分で感じとる視覚情報・体性感覚情報などの内在的フィードバック、セラピストからこうした方がいいと助言をされるなどの外在的フィードバックがあります。脳血管障害により内在的フィードバックが少ない状態の場合、外在的フィードバックは重要な役割を果たします。

終わりに

 リハビリスタジオ群馬ではご利用者様の目標達成のため、2時間のリハビリによる練習量、的確なフィードバックによる運動学習の促進を行っています。ぜひ一度無料体験のお申込みをお願いいたします。

川平法やHAL®を体験してみたい方!
無料体験はコチラ
LINEの友だち登録をしていただくと、お役立ち情報の配信をお知らせします!
LINEの友だち登録はコチラ
また、改善事例や動画もたくさん公開していますのでご覧ください!
改善事例・動画はコチラ