記憶の種類について
はじめに
皆さん、こんにちは。リハビリスタジオ群馬の吉田です。今回は「記憶」について説明していきたいと思います。脳梗塞後遺症の方のみならず、健常者でも「あれ、なんだっけ?」など、わすれることがあると思います。また、昔のことは覚えているのに、最近のことを忘れてしまったり、またその逆で昔のことを忘れてしまったりといろいろな症状があると思います。実は、「記憶」とはいくつかに分かれており、それぞれ違う役割を果たしています。そのため、違った症状などが認めてくるのです。今回は、記憶の違いとそれぞれの役割について説明していきたいと思います。最後まで読んでいただき理解を深めていただければと思います。
記憶の種類
「記憶」にはいくつかの種類があり、それぞれ違う役割を行っています。大きく分けると「短期記憶」と「長期記憶」とに分かれています。また長期記憶は、言葉で述べることができる記憶(陳述記憶)と言葉で述べることができない(非陳述記憶)とに分かれています。
短期記憶
短期記憶とは、脳の海馬が関与しており、短期間で起きた情報を収集することを言います。短期記憶の障害では、日付けが分からなかったり、ごはんを食べたことなどを忘れてしまうことがあります。
短期記憶の中には、ワーキングメモリ(作業記憶)といった、前頭前野が関与する必要に応じて一時的に蓄える短期記憶もあります。入ってきた情報の整理を行うため、機能低下により、スムーズに処理されず、記憶の整理がつかなくなります。朝やることを決めて出勤したが、同僚と会話をした後にそれをやらずに違う仕事をしてしまうなどの行動をとります。
長期記憶
長期記憶とは、脳に取り込まれて記憶として保管された情報の中から、特に重要なものが長期的に保持される記憶として定着したものです。また、保持時間が長く、数分から一生にわたって保持される記憶であり、容量の大きさに制限はないことが特徴とされています。
陳述記憶
長期記憶の一種であり、言葉で述べることができる記憶のことを言います。また陳述記憶の中には、「いつ、どこで、誰と、何をした」などのエピソードにまつわる記憶のエピソード記憶と、「一日は24時間」といった知識や言葉の意味によって記憶される意味記憶とに分かれています。
非陳述記憶
長期記憶の一種であり、言葉で述べることができない記憶のことを言います。また非陳述記憶の中には、自転車に乗る方法などの何度も繰り返し行うことで覚える手続き記憶と、梅干しを見ると唾液が出るなどのように、経験の繰り返しなどで隔週する古典的条件付けと分かれている。さらには、プライミングや非連合性学習などの学習とに分かれている。
まとめ
このように、「記憶」とはいくつかに分かれており、それぞれ違う役割を果たしています。どのような、記憶の障害が生じているかが分かると、対応の仕方などの工夫もできてきます。普段は、何記憶かなど気にして生活はしていないと思いますが、ちょっとしたときに思い出して「何記憶だ!」など感じるのも面白いかもしれません。
リハビリスタジオ群馬では、主に脳梗塞後遺症の麻痺に対してのアプローチを行っています。その他の症状に対してもリハビリの提供をさせて頂いていますので、ご興味ある方はぜひお問い合わせください。無料体験も実施しています。
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この記事を書いた人
施設管理者/理学療法士
平成31年に理学療法士国家資格を取得。同年から令和4年3月まで群馬県玉村町にある医療法人樹心会角田病院に勤務し、急性期一般病棟、回復期リハビリテーション病棟を経験しながら、主に脳梗塞・脳出血・脊髄損傷・骨折・呼吸器疾患の患者様のリハビリに携わる。その間に脳卒中患者に対するHALの効果をリハビリ報告として学会で発表。その後も脳卒中後遺症に対するリハビリを中心に学ぶ。令和4年6月からリハビリスタジオ群馬に勤務。
■学会発表歴
令和02年
第28回日本慢性期医療学会 演題名:HALによる歩行訓練により、歩行能力が向上した症例
令和04年
第29回群馬県理学療法士学会 演題名:頚髄損傷患者へ対する歩行神経筋電気刺激療法装置ウォークエイド®を用いた自主練習の効果
■資格
理学療法士免許
登録理学療法士
日本理学療法士協会指定管理者(初級)
Formthotics Authorized Medical Advisor Course
■経験
急性期一般病棟 回復期リハビリテーション病棟