COLUMNコラム

脳卒中後のバランス

その他

はじめに

 皆さんこんにちはリハビリスタジオ群馬の大山です。今回は脳卒中の方へのバランスについて紹介していきます。脳卒中の方は退院してから転倒する確率が高くなります。それは麻痺による手足の動かしにくさだけが原因ではなく、感覚障害、高次脳機能障害などの多岐にわたる神経症状がバランス機能を低下させ転倒を引き起こします。さらに脳卒中の方の転倒は骨折のリスクも高くなっています。バランス練習を実施し転倒しにくい動作を身に着けリハビリの効果をさらに引き出しましょう。

脳卒中後の転倒リスク

 感覚情報や視覚情報から周りの環境情報や自身の情報は脳に送られ、脳で処理された司令は筋肉を動かすために必要であり、筋肉がちょうど良く働くことで人間は運動しているとき、止まっているときに倒れずに安定した姿勢を保っていられます。脳が損傷されることによりこの処理が困難になりバランス機能の低下が生じます。
 片麻痺の方の場合、特徴的なのは片側優位の筋出力低下で重心は非麻痺側に偏ることで安定していられる面積は非麻痺側に移動し狭くなります。また、重心の非麻痺側への移動により麻痺側の足底からの感覚情報は少なくなります、感覚障害のある方では余計に麻痺側への感覚入力は減少し情報が入りにくくなります。感覚情報が低下することでバランス機能はさらに低下しやすくなります。また、半側空間無視や注意障害などの高次脳機能障害があるとより安定性は低下し転倒リスクは高くなります。

脳梗塞の方のバランス練習の考え方

運動器系に対する考え方

 脳卒中の方のバランス機能低下に関連する運動器的な問題には、筋力低下、関節の可動域制限、不良姿勢、疼痛などがあります。片麻痺では麻痺側に関節の可動域制限が生じやすく動作全体に影響を及ぼします。練習を行い、バランス機能を改善させるためには足部全体が適切に地面に接地し足部より上の体が良好な姿勢で荷重を受けることが必要なため関節の可動域はとても重要です。

片麻痺に対する考え方

 脳卒中後の転倒リスクで上げましたが、片麻痺の方は重心が非麻痺側に傾いています。そのため、安定していられる重心位置を麻痺側の方に広げていくことが大切です。
 麻痺側に安定して重心移動が行えない場合は歩行時に非麻痺側が振り出しにくい状態にもなります。自身で麻痺側の足部に重心移動が行えると歩行の安定性は向上していきます。また、体幹の出力低下、高次脳機能障害による垂直軸の認知障害等より体が垂直に保つことができない方もいらっしゃいます。そのような方には障害が比較的軽い感覚情報から徐々に障害が強い感覚入力を行っていきます、また、障害されている感覚にはじめは強く刺激を入れ徐々に少なくしていくなどの感覚入力練習が大切になります。

まとめ

 転倒により骨折や頭部外傷等によりベッド上での臥床期間が続くと日常生活動作に介助が必要になることや動作に対しての自信が失われてしまうことなど様々な障害が出てきてしまいます。リハビリスタジオ群馬では立ち上がりや歩行等、動作時の安定性向上に向けた専門的な練習や指導を実施しています。バランスを良くしたい、安定した動作を身につけたいとお考えの方、ぜひ一度無料体験をお問い合わせください。

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