脳卒中リハビリの疑問に理学療法士が答えます!

【はじめに】
脳卒中という突然の出来事により、日常生活が一変したという方は少なくありません。退院後、「麻痺はこれ以上良くならないのか?」「退院後はどこでリハビリするのが良いのか?」といった不安を抱えながら過ごされている方も多いのではないでしょうか。
今回のコラムでは、そんな脳卒中後のリハビリに関するよくある不安や質問に丁寧にお答えしていきます。さらに、当施設で導入しているHALやBMIなどの最新機器、自宅でも実践できるリハビリ、自費リハビリの価値など、幅広く解説します。
【Q1:神経可塑性とは? なぜ回復につながるの?】
脳卒中後の回復において、鍵となるのが「神経可塑性(しんけいかそせい)」です。これは、脳が新しい状況に適応し、損傷を受けた領域の機能を別の場所が補ったり、新しい神経回路が形成されたりする性質のことを指します。
たとえば、手足が麻痺してしまった場合でも、損傷した部位の近くの神経がその機能を一部担うことで、機能の再獲得が可能になります。これが「神経可塑性」のメカニズムです。
重要なのは、神経可塑性は急性期に限らず、慢性期(発症から6か月以降)であっても働き続けるという点です。したがって、退院後もリハビリを続けることは改善の可能性があります。
【Q2:自主トレって本当に意味あるの?】
多くの方が「自主トレを頑張っても、あまり効果を感じない」と悩まれています。しかし、適切な方法・頻度・強度で行うことで、自主トレは非常に有効です。
当施設では、セラピストが個別に評価を行い、現在の身体状況に合わせた自主練習プログラムを作成しています。さらに、日常生活の中で継続しやすいような内容に調整し、モチベーションの維持にもつながるよう支援します。
また、HALやBMIといった先端機器を使用した訓練の後に、自主トレを組み合わせることで、学習した運動パターンを脳に定着させやすくなります。
【Q3:歩けるようになる? 動作はどう変わるの?】
歩行に対する不安は非常に多く寄せられます。「また自分の足で歩けるようになりたい」という気持ちは、多くの方に共通する願いです。歩行リハビリは、単に足を前に出す動作を練習するだけではなく、立ち上がりや方向転換、バランスの取り方など、日常生活に必要な一連の動作を総合的に改善していく動作練習となります。
脳卒中はその人の年齢などの属性や経歴、損傷場所等により症状や重症度が大きく変化します。そのため歩けるようになる難易度も人により異なってきます。しかし、慢性期になっても車椅子から杖で歩けるようになった、杖を使わなくてもあるけるようになったと改善する方は多くいらっしゃいます。
また、良いリハビリを続けることで、筋力や関節の柔軟性が向上し、体の安定性が増します。繰り返し歩行動作を行うことで脳と体の連携がスムーズになり、歩きやすさや疲れにくさが向上していきます。さらに、歩行の改善は買い物や外出など活動範囲の拡大にもつながり、生活の質そのものを大きく向上させます。
当施設では、装着型ロボット「HAL」を活用して、脳からの信号を読み取り、歩行動作をサポートする訓練が可能です。これにより、自分の力で歩く感覚を取り戻しやすくなります。また、必要に応じてバランス訓練や段差昇降なども組み合わせ、安心して日常生活に復帰できるよう支援しています。
【Q4:自費リハビリは料金が高いって本当? その価値は?】
「保険内リハビリより高額で不安」という声は確かに多いです。ただし、自費リハビリには、時間・内容・技術の自由度があるため、より個別性の高い支援が可能です。
当施設では1回あたり60~120分の施術時間を設け、HALやBMIなどの先端機器を使用しながら、理学療法士がマンツーマンで対応。さらに、自主練習プログラムの設計、生活動作への応用訓練など、包括的な支援を提供しています。
保険制度の制限がない分、今必要な内容をしっかりと取り組めるのが自費リハビリの魅力です。
【Q5:不安になったときどうしたらいい?】
リハビリが進まない、痛みがある、続けられるか不安──そうした気持ちは当然のことです。大切なのは、1人で悩まず、専門職と相談しながら進めていくこと。
当施設では、初回時に目標設定を行い、その都度達成度を共有・修正しながら進めていきます。ご利用者様の目標を明確にして、よりご希望に沿ったリハビリが提供できるように努めています。
【当施設の特長:科学に裏付けられたサポート】
HAL(下肢タイプ)による歩行再建支援
BMIによる上肢機能回復トレーニング
理学療法士による評価に基づいたオーダーメイドプラン
自主トレ内容の設計と見直し
当施設では、歩行支援に「HAL(Hybrid Assistive Limb)」を導入しています。HALは、利用者の皮膚に貼り付けたセンサーで筋肉の動きを司る神経信号を感知し、それに応じて関節を動かすアシストを行います。これにより、自分の「動かそう」という意思が実際の動作につながりやすくなり、歩行動作の再学習を効果的に行うことができます。また、転倒のリスクを抑えながら安心して訓練できるのも大きな利点です。
上肢機能回復には「BMI(Brain Machine Interface)」を活用しています。BMIは、脳が「手を動かしたい」と指令を出した際の脳波を検出し、その信号を基に機器が手首や指を動かす補助を行います。動かした際には視覚や電気刺激、体性感覚でフィードバックを与え、脳に正しい運動パターンを再び学習させます。これにより、長期間動かしていなかった手や腕にも再び動きが生まれる可能性が高まります。
これらの先端機器と理学療法士の専門的な評価を組み合わせることで、利用者一人ひとりの目標や身体の状態に合わせた最適なプログラムを提供しています。安全性と効果を両立させた環境で、より高い回復を目指すことができます。
【おわりに:まずは体験から始めてみませんか?】
どんなに情報を集めても、不安が完全になくなることはありません。だからこそ、実際に体験してみることが大切です。
当施設では、無料体験をご用意しています。お気軽にお問い合わせください。一歩を踏み出すことで、未来は変えられます。
トライアル導入中BMIについてのサイトはこちらから!!
川平法やHAL®を体験してみたい方!
無料体験はコチラ
LINEの友だち登録をしていただくと、お役立ち情報の配信をお知らせします!
LINEの友だち登録はコチラ
また、改善事例や動画もたくさん公開していますのでご覧ください!
改善事例・動画はコチラ

この記事を書いた人
令和2年に理学療法士国家資格を習得。同年から令和6年12月まで群馬県玉村町にある医療法人樹心会角田病院、介護老人保健施設たまむらで勤務し、回復期リハビリテーション病棟、老健通所リハビリを経験しながら、主に脳梗塞、脳出血・脊髄損傷・骨折・神経難病の患者様のリハビリに携わる。その間に神経領域の学術大会・研修会に参加し、神経疾患に対するリハビリを中心に学ぶ。令和7年1月からリハビリスタジオ群馬に勤務。