病院リハビリ終了後に差がつく人の特徴とは?

回復期が終わると「回復も終わる」のでしょうか?
回復期リハビリテーション病棟を退院する頃、多くの方がこう感じます。
「ここまでが限界かもしれない」
「これからは維持ですね、と言われた」
まず大切なのは、事実を正しく理解することです。
脳梗塞後の神経回路の大きな再編成は、発症から数か月の間に最も活発に起こります。
つまり、回復期を過ぎると脳の変化のスピードが緩やかになるのは事実です。
しかし、「緩やかになる」ことと動きの改善が「止まる」ことは同じではありません。
ここをどう捉えるかで、その後の差が生まれます。
回復が停滞しやすい人の共通点
① 刺激量が大きく減る
回復期では1日2~3時間のリハビリを行っていた方が、退院後は週に数回になることもあります。
脳への入力が減れば、神経回路の再構築もゆっくりになります。
②「維持=変わらない」と受け取ってしまう
制度上の説明として「維持」という言葉が使われることがあります。
しかしそれを「もう変わらない」と解釈してしまうと、挑戦する機会そのものが減ってしまいます。
③ “回復”だけを目標にしてしまう
改善とは、「麻痺が軽くなること」だけではありません。
歩き方を変える
道具を工夫する
生活動線を整える
こうした適応の視点が抜けてしまうと、可能性は狭まります。
改善が続く人の共通点
① 「回復」と「適応」の両方を考えている
たとえば、
・つま先が完全に上がらなくても、引っかからない歩き方を学ぶ
・指が完全に動かなくても、使い方を工夫する
・家の環境を安全に整える
これは妥協ではありません。
生活機能を最大化するための戦略です。
② 小さな変化を積み重ねている
回復期のような急激な変化は少なくなります。
しかし、
・歩幅が数センチ広がる
・疲れにくくなる
・立ち上がりが安定する
こうした緩やかな改善は、長期的に見ると大きな差になります。
③ 環境を整えている
脳の可塑性は、刺激の質と量に影響を受けます。
適切な難易度
反復
フィードバック
安全な環境
これらが揃うことで、慢性期でも変化は起こります。

脳の可塑性は「続く」が「条件付き」
脳には可塑性があります。
しかし回復期ほど劇的ではありません。
だからこそ重要なのは、
質の高い反復
課題に特化した練習
生活に直結した動作練習
そしてもう一つ。
生活そのものをリハビリの延長線上に置くこと。
歩く機会を減らせば歩行能力は落ちます。
使わない手は、さらに使いにくくなります。
逆に、日常の中で使い続ければ、変化は緩やかでも積み上がります。
差を生むのは「才能」ではなく「戦略」
回復期終了後に差がつくのは、
若いから
軽症だったから
それだけではありません。
✔ 刺激を減らさなかったか
✔ 環境を整えたか
✔ 適応という視点を持てたか
✔ 小さな変化を見逃さなかったか
この積み重ねが差になります。
まとめ
回復期を過ぎると、脳の変化は確かに緩やかになります。
それは事実です。
しかし、
緩やかであることと、可能性がゼロであることは違います。
そして改善とは、
「麻痺が軽くなること」だけではなく、
「生活をより良く適応させていくこと」でもあります。
回復期の終了は、終わりではありません。
そこからは、“量”“質”と“戦略”の時期です。
差がつくのは、その視点を持てた人です。
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この記事を書いた人
令和2年に理学療法士国家資格を習得。同年から令和6年12月まで群馬県玉村町にある医療法人樹心会角田病院、介護老人保健施設たまむらで勤務し、回復期リハビリテーション病棟、老健通所リハビリを経験しながら、主に脳梗塞、脳出血・脊髄損傷・骨折・神経難病の患者様のリハビリに携わる。その間に神経領域の学術大会・研修会に参加し、神経疾患に対するリハビリを中心に学ぶ。令和7年1月からリハビリスタジオ群馬に勤務。