回復期リハビリ病棟に入院中の方へ|退院後にリハビリが続かなくなる理由とは

はじめに
回復期リハビリ病棟に入院中の方の多くが「ここまで良くなったのだから、退院後もこの調子でリハビリを続けたい。」
そう感じているのではないでしょうか。
回復期病棟では毎日しっかりと時間をかけたリハビリが行われ、
身体の動きや話し方などに目に見える変化を実感される方も少なくありません。
一方で、私たちは退院後に次のような声を耳にします。
「退院したら、思ったよりリハビリの時間が少なかった。」
「まだ良くなる気がするのに、ここから先が見えない」
なぜ、このようなことが起こるのでしょうか。
回復期リハビリの「期限」とは
回復期リハビリ病棟は、脳卒中や骨折などの発症・受傷後、一定期間に集中的なリハビリを行うための病棟です。
この「一定期間」には、実は明確な制度上の期限が設けられています。
例えば、脳卒中の場合、回復期リハビリ病棟に入院できる期間は発症から最大で概ね180日程度と定められています。
(※疾患や状態によって異なります)
この期限は、回復状況、改善の可能性とは別に設定されているのが特徴です。
「もう少しリハビリを続ければ、もっと良くなりそう」
そう思っていても、制度上の区切りとして退院の時期が近づいてきてしまうのです。
しかし、回復期リハビリ病棟に入院中の方へぜひ知っておいていただきたいことがあります。
それは「回復期リハビリの期限が、その人の回復の限界を意味するわけではない」という点です。
回復のスピードや伸び方には個人差があり、回復期を過ぎても適切なリハビリを続けることで動作や生活の質が向上する方は少なくありません。
退院後、リハビリが続かなくなる理由
退院後のリハビリは、医療保険での外来リハビリや介護保険での通所・訪問リハビリなどに引き継がれます。
これらは退院後の生活を支える大切な仕組みですが、回復期と比較するとリハビリ時間が短くなることや頻度が下がってしまうことが多く、
「回復が止まったように感じる」という状況につながってしまうことがあります。
これは本人の努力不足ではなく、環境の変化によるものです。
退院後に困らないために、今知っておきたいこと
退院後に困らないために、回復期入院中の今、退院後の生活を考えておくが大切です。
「退院後、自分はどのくらいリハビリを続けたいのか」
「今できるようになってきた動作を、どう維持・発展させたいのか」
「保険のリハビリだけで足りそうか、それとも別の選択肢が必要か」
これらは、退院してから慌てて考えるよりも、入院中の方が、冷静に検討しやすいです。
退院後のリハビリには、保険制度の枠組みとは別に、保険外(自費)で提供されるリハビリという選択肢もあります。
保険外リハビリの大きな特徴は、その人の状態や目標に合わせて時間や回数の成約なくリハビリができる点です。
「回復期のリハビリの延長として、もう少し続けたい」
そう感じている方にとっては、リハビリを補う現実的な選択肢となる場合があります。
まとめ
回復期リハビリには期限があり、退院後はリハビリを行う環境が大きく変わります。
回復期と比べて時間や内容が変わることが多く、「思ったほど良くならない」と感じる方もいると思います。
しかしこれは本人の努力の問題ではなく、保険制度の限界や環境の変化によるものです。
だからこそ、退院前の今の段階で、退院後のリハビリの選択肢を知っておくことが大切です。
次回は 「回復期では良くなっていたのに、退院後に動きが落ちてしまう人の共通点」 についてさらに詳しく解説します。
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この記事を書いた人
群馬県玉村町にある医療法人樹心会角田病院、介護老人保健施設たまむらで勤務し、回復期リハビリテーション病棟、障害者一般病棟・外来リハビリ、老健入所リハビリを経験しながら、主に脳梗塞・脳出血・脊髄損傷・骨折・神経難病の患者様のリハビリに携わる。その間に神経領域の学術大会・研修会に参加し、脳卒中後遺症に対するリハビリを中心に学ぶ。令和6年4月からリハビリスタジオ群馬に勤務。