COLUMNコラム

パーキンソン病とメディカルケアピットの効果性について

その他

はじめに

 みなさま、こんにちは。リハビリスタジオ群馬の一宮です。本日は当施設が導入しているMedical Care Pit(以下:MCP)は脳卒中患者だけではなく、パーキンソン病や他疾患にも効果的であると考えています。今回はパーキンソン病の病態とリハビリテーションについて解説をしていきます。最後まで読んでいただけると幸いです。

パーキンソン病について

パーキンソン病は進行性疾患ですが進行が遅く、低振幅の筋緊張・筋強剛・振戦と平衡・歩行障害を徴候としています。病変は中脳黒質のドーパミン産生障害であり、ドーパミン産生の維持、薬物療法とリハビリテーションが治療となっています。中高年者に好発し、わが国では15~18万人の患者がいると言われています。アルツハイマー型認知症に次いで頻度の高い神経変性疾患で、運動の不調をきたす神経変性疾患としては最も多く、特に高齢パーキンソン病患者さんが急増しており、65歳以上の方では100人に1人の頻度の病気であることが示されています。

パーキンソン病の運動療法

 パーキンソン患者では発症初期から歩行速度の低下歩幅の減少歩行リズム変動性の増加といった歩行障害を呈し、疾患の進行にともない歩行障害が顕著になると報告されています。これらの歩行障害は日常生活にも支障をきたし、転倒の原因であると考えられています。今回は多くのパーキンソン病患者に起こりえる歩行障害に対して、トレッドミル歩行を運動療法に取り入れている見解について解説していきます。
 トレッドミル歩行とは流れるベルトの上を歩行するリハビリテーション機器で、スピードを調整しながら歩行することができるため能力に合わせた歩行練習が実施できます。トレッドミル歩行はパーキンソン患者の歩行障害に対する具体的な介入手段として、理学療法診療ガイドラインで高い有用性が示されています。パーキンソン患者に対する最大トレッドミル歩行時の速度は、快適トレッドミル歩行時の速度に比べ有意に大きく歩行時の側方・前後動揺が有意に小さくし、最大トレッドミル歩行時を実施した方が歩行速度、歩幅、歩行率が有意に大きくなると報告されています。また歩行中の体幹動揺性を減少させる即時効果もあることが示唆されています。

パーキンソン病に対するMCPの有効性

 安全に実施できる最大歩行速度まで速度を増加させていく方法が有効的と考えられていますが、転倒経験のあるパーキンソン患者は速度増大に対して、健常者とは異なる姿勢制御になることが予測され、トレッドミル歩行の速度を増加させることは転倒のリスクを増大させることにもなると考えられています。そこでトレッドミルと体重を部分的に支持する懸垂装置を用いたMCPを使用することで、姿勢制御を補助し転倒危険性を防止しながら歩行練習が実施できると考えられます。
また、実際に当施設をご利用していただいているパーキンソン患者の方に対してMCPを使用し歩行練習を実施することで、すくみ足の軽減、歩幅の拡大も認められており歩行能力の向上につながっています。

リハビリスタジオ群馬では脳梗塞・脳出血の後遺症に限らずパーキンソン病の方に対しても効果のあるリハビリを実施しています。
また当施設ではリハビリの無料体験を実施していますので、ぜひ一度お問い合わせをお願いいたします。

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