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「しびれ」のリハビリ方法

その他

今回は、神経障害のひとつである「しびれ」について解説したいと思います!

「手足がビリビリする」
「触れられるとしびれ感が出る」

このようなお悩みがある方はぜひご覧ください!

「しびれ」とは

「しびれ」とは、
感覚神経の神経路のどこかにダメージを受けると出現する、異常な感覚として定義されています。
神経路は、手足などの身体各所に存在する末梢神経から脊髄に繋がり、さいごに脳に到達するネットワークです。
つまり、脳梗塞や脊髄損傷だけでなく、手足の神経や筋、血管が障害された場合にもしびれは出現します。
しびれの発生率は、脳梗塞などで48%、脊髄損傷では77%との報告があり。多くの人を悩ませる症状と言えます。

脳梗塞によるしびれは、身体の片側に出現するのが特徴的です。また、顔面や口元がしびれる場合などあります。
脊髄損傷の場合は、頚髄や腰椎など損傷した場所によってしびれの出現部位が変わります。例えば、腰椎の神経が支配している下半身のみにしびれが出現します。

手足の末梢神経によるしびれで代表的なものは、
外傷などによって生じる橈骨神経麻痺や手根管症候群、手袋靴下型のしびれが生じる糖尿病があります。
これらは、手足の神経が圧迫されたり、血管に障害が生じることがしびれの原因となります。
例えば、肘をぶつけて手先がジンジンする、長く正座していて足がしびれる、といったものが一過性のしびれになります。

しびれが出現する代表的な疾患は以下のとおり
●脳神経が原因
脳梗塞、脳出血、脳腫瘍など
●脊髄の神経が原因
脊髄梗塞、脊椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症
●末梢神経が原因
橈骨神経麻痺、手根管症候群、糖尿病、帯状疱疹、血管炎など
●その他
電解質異常、過換気症候群など

「しびれ」に対するリハビリテーション

しびれに対する治療は薬物療法、経皮的電気神経刺激が一般的になります。
薬物療法については医療機関で受ける治療になるため、ここでは割愛したいと思います。

●経皮的電気神経刺激
脳梗塞、脊髄損傷に対する治療法になります。
皮膚に電極を貼り、電極から弱いピリピリとした電流を流すことで神経路を刺激します。
TENS(Transcutaneous Electrical Nerve Stimulation)と呼ばれており、家庭用の電気刺激装置にも使用されていることがあります。
最近では、しびれに同調した電気刺激により効果を示した研究などがあり、リハビリ専用の電気刺激装置で刺激を調整することが望ましいです。

●脱感作療法
末梢神経に対する治療になります。
皮膚から様々な刺激を入力することでしびれの軽減を図ります。
刺激の弱いもの(タオルなど)から、刺激の強いもの(振動刺激など)に段階的に変えて実施します。
交代浴(冷水に浸けてから、温水に浸ける)、識別課題(視覚に頼らず素材を当てる)など様々な方法があります。

これらの治療はまだ研究報告が少ないとされており、しびれに対する治療としては確立されていないのが現状です。
しかし、改善をあきらめることなく、様々な治療の中から身体に合うものを模索していくことが重要です!

さいごに

今回は「しびれ」について紹介させていただきました。
多くの人が悩まれている症状ですので、もし試してない治療があれば検討してみてください!
担当のリハビリスタッフや医療機関を頼っていただき、一緒に解決していきましょう!!

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