脳梗塞後遺症!転倒時の床からの起き上がり
はじめに
みなさん、こんにちは。リハビリスタジオ群馬の吉田です。今回は、床からの起き上がりについて説明していきたいと思います。
脳梗塞後遺症後、歩行手段が獲得され、杖などで移動を行うことがあると思います。もちろん、転倒しないことが一番いいのですが、もし転倒してしまった時は自力で起き上がらなくてはいけません。しかし、麻痺の影響などで、麻痺側は思うように動かなかったり、力が入りずらかったりすると思います。適当に起きあがろうとしても、なかなか起き上がれません。そのため、しっかりステップを踏んで起き上がることが、自力で起き上がるコツとなるのです。
今回は、ある程度力があり、支持物がいらないケースと、支持物ありのケースの2つ紹介していきます。
起き上がりの手順(左片麻痺)
支持物なし
ステップ1(横向きになる)
ステップ2(長座位になる)
ステップ3(麻痺側の下肢と非麻痺側下肢、手で安定させる)
ステップ4(非麻痺側の膝を伸ばしていき、非麻痺側へ体重を乗らせる)
ステップ5(立位になる)
支持物あり
ステップ1(横向きになる)
ステップ2(長座位になる)
ステップ3(麻痺側の下肢と非麻痺側下肢、手で安定させる)
ステップ4(支持物をもつ、手を置く)
ステップ5(支持物を使いながら、非麻痺側の膝を伸ばしていき、非麻痺側へ体重を乗らせる)
ステップ6(立位になる)
まとめ
このようにステップを踏んで、起き上がることで動作がスムーズに行えます。冒頭にも述べたように、まずは転倒しないことが一番大事になります。
また、一人で起き上がれなく、介助で起きあがる場合も、この手順に沿って、介助をしていただくことでスムーズに起きあがることが可能となります。
リハビリスタジオ群馬では、利用者様の目標に合わせてリハビリの提供をさせていただいています。リハビリにご興味がある、達成したい目標があるという方は、ぜひご気軽にお問い合わせください。無料体験も実施していますので、ぜひ一度お試しいただければと思います。
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この記事を書いた人
施設管理者/理学療法士
平成31年に理学療法士国家資格を取得。同年から令和4年3月まで群馬県玉村町にある医療法人樹心会角田病院に勤務し、急性期一般病棟、回復期リハビリテーション病棟を経験しながら、主に脳梗塞・脳出血・脊髄損傷・骨折・呼吸器疾患の患者様のリハビリに携わる。その間に脳卒中患者に対するHALの効果をリハビリ報告として学会で発表。その後も脳卒中後遺症に対するリハビリを中心に学ぶ。令和4年6月からリハビリスタジオ群馬に勤務。
■学会発表歴
令和02年
第28回日本慢性期医療学会 演題名:HALによる歩行訓練により、歩行能力が向上した症例
令和04年
第29回群馬県理学療法士学会 演題名:頚髄損傷患者へ対する歩行神経筋電気刺激療法装置ウォークエイド®を用いた自主練習の効果
■資格
理学療法士免許
登録理学療法士
日本理学療法士協会指定管理者(初級)
Formthotics Authorized Medical Advisor Course
■経験
急性期一般病棟 回復期リハビリテーション病棟