CASE改善事例

リズムの乱れ・声量の不安定が改善!日常会話がもっと楽しく

50

代 / 男性

ご利用者様情報

年代
50代
性別
男性
疾患名
脳症
発症からの期間
2年
症状
発話が途切れやすい、リズムの乱れ、声の大きさが不規則、「た」行「ら」行などの舌音が不明瞭
ご利用期間・回数
1回60分・週1回・全8回
リハビリ目標
会話時に聞き返されないようになりたい
目次

リハビリの記録

ご利用までの経緯

身体のリハビリでリハビリスタジオ群馬を利用
言語のリハビリ希望あり当施設スタッフからの紹介

体験時の状況

会話場面では「はい」「いいえ」「大丈夫」等の単語での受け答えが多く、「体調は同じです」といった短文になると息継ぎや声を出すタイミングが合いにくく会話の途切れやすさがみられました。また、「ら」行音などの舌の動きが必要な発音が難しく、聞き取りにくさを認めました。
「あー」の持続発声では、力みやすくガラガラ声になってしまい、声が裏返ってしまう様子もみられました。

リハビリ内容

頸部ストレッチ、口腔器官運動、呼吸発声練習、単語~短文を用いた構音練習、会話練習、歌唱、自主練習指導

リハビリの結果

呼吸のコントロールが得られやすくなり、発声練習では安定した声量で持続できるようになりました。舌の反復動作においても改善傾向がみられました。会話練習を通して、単語程度での説明が多かった介入当初に比べて、途切れがちな話し方は依然みられるものの長文で詳しく説明することが可能となりました。また、発話速度がご自身で調整可能となり、苦手にされていた「ら」行音などの音の聞き取りやすさが改善しました。

担当スタッフからのコメント

発声時の姿勢や声の出し方・舌の動きを意識した音読練習、呼吸コントロールの改善を目的とした発声練習や歌唱などを通して、短期間ではありますが聞き取りやすさや声質の改善がみられました。ご家族様が大変熱心に自主練習に協力してくださっていたため、ご自宅での自主練習を具体的に指導していくことにも力を入れました。今後もぜひ、歌唱やご家族との会話を楽しみながら、呼吸機能および発声構音機能の維持・向上を図っていただけたらと思います。
担当者の画像

石原千鶴