第3回 回復期リハビリ病棟に入院中の方へ|退院前に考えておきたいリハビリの選択肢

はじめに
こちらのコラムでは回復期入院中の方へ向けての情報を全8回に分けて発信していきます!
第1回 回復期リハビリ病棟に入院中の方へ|退院後にリハビリが続かなくなる理由とは
第2回 回復期リハビリ病棟に入院中の方へ|退院後に動きが落ちてしまう人の共通点
回復期リハビリ病棟での入院生活も終盤に近づくと、「退院後の生活はどうなるのだろう」「リハビリは、この先も続けられるのだろうか」と考え始める方が多くなります。
日々のリハビリによって動きが改善している今だからこそ、退院後の環境が変わることへの不安を感じるのは、自然なことです。
退院後のリハビリについては、退院してから探し始めるよりも、入院中の今の段階で選択肢を知っておくことが、その後の安心につながります。
今回は “退院前に考えておきたいリハビリの選択肢” について解説をします。
退院後のリハビリには、主に3つの選択肢があります
退院後に利用されることが多いリハビリには、外来リハビリ・訪問リハビリ・通所リハビリの3つがあります。
それぞれ目的や特徴が異なるため、違いを知っておくことが大切です。
外来リハビリ|通院して行うリハビリ
外来リハビリは、病院やクリニックに通院して受けるリハビリです。退院後も医療機関で専門職のサポートを受けられる点は、大きな安心材料になります。
自力で外出ができ、定期的に通院できる方にとっては、退院後のリハビリを継続する一つの方法になります。
一方で、回復期リハビリと比べると、1回あたりのリハビリ時間は短くなることが多く、利用できる回数にも一定の制限があります。
そのため、「回復期と同じペースで集中的に続けたい」と考えている場合には、物足りなさを感じることもあります。
訪問リハビリ|自宅で生活を見ながら行うリハビリ
訪問リハビリは、理学療法士などが自宅を訪問し、実際の生活環境を確認しながら行うリハビリです。
自宅内での移動や立ち上がり、トイレや入浴といった動作を、日常生活の場面に即して確認できることが大きな特徴です。
外出が難しい方や、退院直後で体力に不安がある方にとっては、無理なくリハビリを続けやすい方法といえます。
一方で、訪問リハビリは生活動作の確認や安全確保が中心となることが多く、回復期のように集中的な運動訓練を長時間行うことは難しい場合があります。
通所リハビリ(デイケア)|通いながら生活を支えるリハビリ
通所リハビリは、施設に通いながら運動や生活支援を受けるリハビリです。日中に外出する機会ができ、生活リズムを整えやすい点が特徴です。
運動だけでなく、食事や入浴などの支援が組み合わさることもあり、生活全体を安定させる目的で利用されることが多くあります。
他の利用者との交流が生まれることで、気分転換や社会とのつながりを保ちやすいという側面もあります。
一方で、集団でのプログラムが中心となることが多く、個別のリハビリ時間は回復期より短くなる傾向があります。
大切なのは「自分に合った形」を考えること
退院後のリハビリを考える際に大切なのは、どのサービスが一番良いかを決めることではありません。
今の回復をどこまで伸ばしたいのか、どんな生活を送りたいのか、安全を最優先したいのか、それとも機能の向上を重視したいのか。
こうした点を整理することで、自分に合ったリハビリの形が見えてきます。
保険外(自費)リハビリも含めて考えるという視点
退院後のリハビリには、保険制度とは別に、保険外(自費)で提供されるリハビリという選択肢もあります。
保険外リハビリでは、時間や回数に縛られにくく、マンツーマンでじっくり取り組めることが多いため、回復期リハビリの延長として利用されることがあります。
すべての方に必要なものではありませんが、「今の回復を止めたくない」「もう少し集中的に続けたい」と感じている方にとっては、保険内リハビリを補う現実的な選択肢の一つになります。
退院前に知っておくことが、安心につながります
退院後のリハビリについて考えることは、今すぐ何かを決めることではありません。
選択肢を知り、自分の希望を整理しておくだけでも、退院後の不安は大きく軽減されます。回復期入院中の今は、落ち着いて準備ができる大切な時期です。
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この記事を書いた人
群馬県玉村町にある医療法人樹心会角田病院、介護老人保健施設たまむらで勤務し、回復期リハビリテーション病棟、障害者一般病棟・外来リハビリ、老健入所リハビリを経験しながら、主に脳梗塞・脳出血・脊髄損傷・骨折・神経難病の患者様のリハビリに携わる。その間に神経領域の学術大会・研修会に参加し、脳卒中後遺症に対するリハビリを中心に学ぶ。令和6年4月からリハビリスタジオ群馬に勤務。