転倒は防げる!今日から始める転倒予防のすすめ

はじめに
こんにちは、リハビリスタジオ群馬の竹田です。「家の中でつまずいた」「段差で転びそうになった」。そんな経験はありませんか?特に高齢になるにつれて、転倒は大きなリスクとなり、骨折や寝たきりの原因になることもあります。しかし、転倒は年齢のせいだけではありません。日々の生活習慣や環境、身体の使い方を見直すことで、リスクを大きく減らすことができるのです。私たち理学療法士は、身体の動きの専門家として、多くの転倒予防リハビリをサポートしています。このコラムでは、転倒の原因や、日常で実践できる具体的な予防法について、わかりやすくご紹介します。
なぜ高齢になると転倒しやすくなるのか?
加齢に伴い、筋力やバランス能力、視覚や反射の機能が徐々に低下していきます。特に下肢の筋力低下(とくに太ももやふくらはぎの筋肉)、前庭機能(身体の傾きを感知する機能)、さらに歩行時の注意力低下が、転倒の主な要因です。また、脳梗塞やパーキンソン病といった神経疾患がある方は、転倒リスクがさらに高まります。
転倒予防のためにできる5つのポイント
下肢筋力の維持・強化
歩く、階段をのぼる、椅子から立ち上がる。これらすべてに必要なのが下肢の筋力です。スクワットやつま先立ち運動など、自宅でできる運動を習慣にしましょう。週に3回、10分でも継続することが大切です。
バランス訓練
片脚立ちや、クッションの上での立位バランス練習は、体幹と足の協調性を鍛えるのに効果的です。手を離して行うことが難しい方は、必ず壁や椅子の背もたれを支えにして行ってください。
環境の見直し
家の中には、転倒する危険性のある場所がたくさん潜んでいます。カーペットの段差、電気コード、暗い廊下などは要注意です。夜間は足元灯を使い、滑りにくいスリッパの着用をおすすめします。
適切な靴選び
かかとがしっかりしていて、滑りにくい靴底の靴を選びましょう。室内でも足に合ったルームシューズを使うことで、ふらつきを防げます。
専門家による評価と指導
一人ひとりの身体機能に合わせた運動指導は、転倒予防の大きな力になります。理学療法士によるバランス検査や歩行チェックを受けることで、自分の転倒リスクを知り、具体的な対策が立てられます。
転倒を「一度でも」経験した方へ
一度転倒すると、「また転ぶのでは」という不安から、身体を動かすことを避けるようになる方も少なくありません。すると筋力やバランス力がさらに低下し、転倒リスクが高まるという悪循環に陥ってしまいます。このような時こそ、理学療法士など専門家のアドバイスを受けることで、安心して身体を動かせるようになります。施設での個別リハビリや簡易的なバランステストなどを受けるのも、良いきっかけになるかもしれません。
まとめ
転倒は「高齢だから仕方ないこと」ではなく、日々の意識と工夫で予防できるリスクです。筋力トレーニングや生活環境の見直しといった小さな積み重ねが、将来の健康や自立した生活を守る大きな力になります。もし「最近よくつまずく」「歩くのが不安」と感じている方は、無理をせず、まずはできることから始めてみましょう。そして必要に応じて、専門家に相談することも大切です。
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この記事を書いた人
群馬県玉村町にある医療法人樹心会角田病院、介護老人保健施設たまむらで勤務し、回復期リハビリテーション病棟、障害者一般病棟・外来リハビリ、老健入所リハビリを経験しながら、主に脳梗塞・脳出血・脊髄損傷・骨折・神経難病の患者様のリハビリに携わる。その間に神経領域の学術大会・研修会に参加し、脳卒中後遺症に対するリハビリを中心に学ぶ。令和6年4月からリハビリスタジオ群馬に勤務。