COLUMNコラム

リハビリのモチベーション

その他

はじめに

こんにちは、リハビリスタジオ群馬の大山です。今回はリハビリに対するモチベーションについて話していきたいと思います。リハビリをする上でモチベーションや、やる気というメンタルの部分はとても重要です。脳卒中のリハビリは長期になりやすく、患者自らトレーニングやリハビリに参加し活動量が増加することで改善もよく認められます。自分からリハビリのモチベーションを維持する、または上げていくにはどのようなことを行えばよいのか、話していきたいと思います。

リハビリのモチベーションの知見

脳機能から見たモチベーション

モチベーション、やる気を高めたい。と考えても覚醒度や意識障害が低下している時はやる気やアドヒアランスを高めるのを期待するのは難しいです。場所としては前頭葉の部分となります。また前帯状回と扁桃体、基底核、側坐核が関与しているやる気の経路やアパシーがあるとモチベーションを高めることは機能的に難しくなります。このように脳損傷による機能低下が生じている場合は機能的な課題があることを考慮してリハビリを進めていく必要があります。

心理的レベルでのモチベーション

モチベーションを高めるにはリハビリをすることによって今より良くなっていく、活動や参加の範囲が広がっていくという期待や希望を持てるということが重要です。
リハビリの目標を達成する期待を持つには自己効力感を高める必要があります。
自己効力感を高めるには4つの情報を入手することが必要であると言われています。

1自身の成功体験
自分がリハビリを行って良くなっていると実感すること。自分がリハビリを頑張って良くなっていることが実感できるとさらにがんばればもっとよくなるかもしれないと積極的な思考になることができます。

2他の方の体験を見本とする
他の人が頑張っている所、よくなっている所を見る。他の人、特に同じ疾患だったり、同じ動作ができずに悩んでいる方が頑張っている所、よくなっている所を見ると自分も頑張ろうという気持ちが出てきます。

3できることへの称賛の声、励まし(専門家や周りの人から)
自分の身体や動作の変化は小さいものだと気づきにくいものです。周りの人から動作が良くなっている、リハビリスタッフからよくなっていますよと変化に気づいてもらうことで自分の成功体験に気づくことができます。

4安定した精神状態からのスタート
日常でのストレスを少なくすることでリハビリに集中することができます。

これらの情報を積極的に入手することでリハビリに対するできるかもしれないという期待や希望が出てきます。

モチベーションを高める方法

1:回復への希望を持つ
発症から時間が経つと機能回復はゆるやかになります、しかしリハビリにて改善を目指すことはまだまだ可能です!改善を目指すには十分な質と量があるリハビリを実施することが必要です。

2:受動的な運動でも意味はある
自分で動かすことが難しくてもストレッチなど受動的な運動をすることで関節可動域の改善や感覚入力を図ることはできます。できることからはじめていきましょう!!

3:他の人の情報を入手する
リハビリスタジオ群馬ではHPで改善事例を挙げています、また、tiktok、instagramで日々のリハビリの情報を発信しています。他の方が頑張っている、良くなっている所を見てモチベーションを高めましょう!

4:目標設定をする、記録をつける

リハビリにおいて目標設定はとても重要です。何ができるようになりたいのか、これがしっかりしていないと有効なリハビリは行えませんし、自分の動作が良くなっていても気づきにくいです。また、大きな目標(長期目標)を立てて、それを達成するためにいくつか小さな目標(短期目標)を達成していくのが改善を実感する良い方法だと思います。自身で考えることが難しいためリハビリセラピスト等の専門家と一緒に考えるとまとまりやすいです。

5:反復運動をする
反復運動をすることで神経可塑性が促され動きがよくなりやすいです、脳卒中の運動は正しい動きを反復で何回も実施することで改善が見込めます。

終わりに

今回はリハビリのモチベーションについて話していきました。モチベーションを高めるためには自分はリハビリをして、自主練習をしていけば良くなっていくという希望や期待が重要です。
リハビリスタジオ群馬では脳梗塞・脳出血の後遺症に対して効果のあるリハビリを実施しています。リハビリスタジオ群馬で自身の身体の改善を目指しリハビリのモチベーションを上げて目標達成を目指して行きませんか?
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大山 直人

この記事を書いた人

大山 直人

令和2年に理学療法士国家資格を習得。同年から令和6年12月まで群馬県玉村町にある医療法人樹心会角田病院、介護老人保健施設たまむらで勤務し、回復期リハビリテーション病棟、老健通所リハビリを経験しながら、主に脳梗塞、脳出血・脊髄損傷・骨折・神経難病の患者様のリハビリに携わる。その間に神経領域の学術大会・研修会に参加し、神経疾患に対するリハビリを中心に学ぶ。令和7年1月からリハビリスタジオ群馬に勤務。