脳梗塞後遺症、退院後の自宅で危険なところは!!

はじめに
皆さん、こんにちは。リハビリスタジオ群馬の吉田です。以前脳梗塞後遺症の方は必見!歩行時の転倒を徹底分析!!!にて、転倒の仕方やリスクについて説明させていただきました。今回は、実際に自宅へ退院になった後どのような場面で転倒しやすいか、どこに気を付ければいいかについて説明していきたいと思います。脳梗塞後遺症による、麻痺や感覚障害といった身体的問題により、転倒のリスクは高くなります。もちろん、リハビリ等で身体機能の向上を図ることは大事ですが、自宅内での工夫でも転倒のリスクを軽減することができます。ぜひ最後まで読んでいただき、知識を深めていただければと思います。
転倒しやすいスポット
自宅内での転倒しやすい場所としては、居室・台所、階段・廊下、トイレや玄関があげられます。それぞれの転倒しやすい場所や対策について紹介していきます。
居室・台所
居室や台所は自宅内で過ごす時間としては、一番長いため転倒の発生が最も多くなっています。居室でのよくある転倒ケースとしては、電気コードに躓いてしまったり、部屋と部屋との境目で躓いたりというケースが多くあります。冬場はコタツを使ったり、夏には扇風機を使ったりと電気コードは多くなります。居室で転倒しない対策としては、まずは整理整頓が大切です。物が散らばっている状態ですと、より転倒のリスクは高まります。部屋と部屋との境目には、段差解消スロープを使用したり、カーペットには固定テープを使用して躓かないような対策が必要になります。台所では床が塗れていたり、フローリングにより滑りやすくなっています。そのため、滑りずらい靴下をはいたり、滑り止め付き吸水マットを使用したりと転倒しない対策が必要になります。
階段・廊下
階段は、見ての通り段差があるため転倒のリスクは高くなります。段差に対しては、手すりを付けることで転倒予防が図れます。脳梗塞後遺症の麻痺の影響により、片手でのみ使用する方は両側にあると、より安全に昇降が可能となります。片方しかつけられない方は、昇降練習時に昇り方や降り方の工夫が必要になってきます。階段・廊下どちらも共通して危険が高まるのが、暗くなった時です。夜中のトイレなどで、暗い中移動すると荷物に気付かなかったり、段差に気付かなかったりします。人感センサーがついた照明を使用することで、明るいなかで移動が出来るため、転倒のリスクも軽減します。
トイレ
トイレでは、扉の開け閉めの時のふらつきや便座での立ち座りといったところに転倒のリスクが潜んでいます。手すりの位置を工夫することにより、転倒のリスクの軽減が図れます。
玄関
玄関では、上がり框でのつまずきや靴の脱ぎ履き時、雨の日の滑った床での転倒といったリスクが潜んでいます。手すりを使用して上がり框を上ったり、椅子を用意することで靴の脱ぎ履きも安全に行えます。特に脳梗塞後遺症による麻痺の影響で、装具を履いて移動をしている方などで、自宅内は装具なしで歩けるとなると、装具の着脱時にも椅子があることで安全に行えます。
まとめ
このように、退院後にも転倒する恐れがある場所が潜んでいます。入院中に退院後、安全に生活が送れるような準備は必要となります。介護保険を使用することで、住宅改修の補助金もでますので手すりの接地や段差の対策などを行ってみてはいかがでしょうか。
リハビリスタジオ群馬では、麻痺改善や身体機能の向上はもちろんのこと、ご自宅の環境に合わせた移動練習なども行っています。さらに、身体機能に合わせて、必要な歩行補助具や装具、住宅改修の提案もさせて頂いています。ご興味ある方は、無料体験も実施していますので、ぜひお問い合わせください。
川平法やHAL®を体験してみたい方!
無料体験はコチラ
LINEの友だち登録をしていただくと、お役立ち情報の配信をお知らせします!
LINEの友だち登録はコチラ
また、改善事例や動画もたくさん公開していますのでご覧ください!
改善事例・動画はコチラ!

この記事を書いた人
理学療法士
平成31年に理学療法士国家資格を取得。同年から令和4年3月まで群馬県玉村町にある医療法人樹心会角田病院に勤務し、急性期一般病棟、回復期リハビリテーション病棟を経験しながら、主に脳梗塞・脳出血・脊髄損傷・骨折・呼吸器疾患の患者様のリハビリに携わる。その間に脳卒中患者に対するHALの効果をリハビリ報告として学会で発表。その後も脳卒中後遺症に対するリハビリを中心に学ぶ。令和4年6月からリハビリスタジオ群馬に勤務。